Saturday, July 25, 2009

記念すべき第一回サロン!!

 さてさて、先日ご報告したとおり、ついに私たちが主催する初めてのサロンが開催され、なんとか無事に終了いたしました。お忙しい中、足を運んでくださったみなさま方、本当にありがとうございました。
 反省点は多々あれど、総じて大成功に終わった今回のサロンの詳細をここに記録し、スタジオ・アズミによるエンターテイメント事業の第1ページとさせて頂きたいと思います。お付き合い下さい。
 
 � ジャパニーズ・カリグラフィ―体現する芸術―  
芸術。これぞまさに「全身を使って表現する芸術だ」というのが、オランダ在住の日本人書道家、佳香さんに見せて頂いたパフォーマンスについての、率直な感想です。 佳香さんには、中国の漢詩を、楷書、行書、そして自己流の字体といった様々なヴァージョンで書いて頂きました。完成した作品そのものの美しさはもちろんのこと、床に敷いた紙の上で流れるように走る筆の動きと、佳香さん自身のうねるような体の動きが本当に美しく、むしろそちらの方に見惚れてしまいました。太極拳や中国の拳法、あるいは流水の動きを連想させるような滑らかな動きを見て、書道では、この流れるような美しい動きも含めて一つの作品なのだな、と感じました。  また、私が佳香さんのパフォーマンスを見て、書道について学んだことは、「迷ったら負け」ということ。迷っていては、あの美しい一続きの動きは生み出せません。そして、迷いなく筆を動かせるようになるには、やはり絶え間ぬ鍛錬しかないでしょう。佳香さんには、ひとつの道を突き詰め続けてきた人間だけに見せることが出来る境地を、垣間見させて頂いたと思います。有難うございました。
 そして、もちろん日本人ではないゲストの方々も興味深々で見てらっしゃいましたよ。

  さらに、その後、ゲストのみなさんには、書道を体験していただくことで日本文化に親しんで頂きました。用意した小さな扇子に小筆で「福」、「海」などの漢字一文字を書いて頂いたのですが、みなさん思いのほかお上手で、中学生以来まともに筆を握ってない我々スタッフ一同は立つ瀬がなかったり…。   我々の当初の目的としては、作品を作ることだけでなく、「集中して、一筆一筆に想いをこめる」という書道のプロセス自体をゲストのみなさんに知って頂きたかったのですが……。数分の体験で、そんな精神論まで伝わるはずもなく、パパッと自己流に済ましてしまう方や、「それは、絵ですよね…」という具合に、お手本を完璧に無視して水墨画にチャレンジしてしまう方も出てくるという状況ではありました…。しかし、そこはオランダ。仕方がないことですね。


 しかし、何にせよ、みなさん自分の作品を嬉しそうに持ち帰っていらっしゃったので、楽しい異文化体験を提供できたというだけで良しとしようと思います。  (悠香)

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