Saturday, July 25, 2009

第一回ワインテイスティング

こんにちは。またまた爽やかな晴れ模様が続いてますね~。一時期冬のように寒くなったというのに…もうホントわけわからん!(笑)そんなオランダの慌しい空の下で、(と言っても室内ですが)、我らがスタジオ・アズミによる初のワイン・テイスティングが、ついに催されました!! 
 
そう、本当に「ついに」ですよ…。発案から今回の実施まで、どれほどかかったことか…。本来四月に実施するつもりだったものが諸々の事情で立ち消えになり、その後も方々の日程の都合などが合わず、夏前の実施も危ぶまれていたんですが、私たちもその間にいろいろなワイン・テイスティングに足を運びながら交渉を重ねまして、ついに今回の実施へと繋がったわけなんです。長らくお待たせしていた方々、本当に済みませんでした。そして、当日わざわざ足を運んでいただき誠にありがとうございました。では、さっそくその記念すべきワイン・テイスティング当日の模様をご報告させていただきたいと思います。
 
 前々回のブログでご報告させていただいたとおり、今回のイベントの会場はライツ・プレイン近くのピアノ店、Piano Services(2e Weteringdwarsstraat 33b 1017 SR Amsterdam)をお借りいたしました。最近は日本の河合のピアノを中心に扱っているお店ですので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。


 そして講師をしていただいたのは、二枚目(笑)ワインスペシャリストのバートさん。バートさんはProelqoedという会社を一人で運営して、ワインのテイスティングイベントや教室をおこなっている方です。          (こちらがバートさん。ちなみに32歳だそうです 笑)
 
 当日は爽やかな風と暖かな日差しの過ごしやすい日になりまして、まさに絶好のテイスティング日和! 集まってくださった方々は全部で10人。とてもアットホームな雰囲気の会になりました。ワイン・テイスティングなんて言うとかなり堅い高尚な雰囲気のものを想像してしまいがちですが、私たち主催のイベントは、少人数でアットホームに、気軽に質問できる雰囲気で行なわれますので、その点をご心配な方は次回のワイン・テイスティングにはお気軽にいらして下さいね。  

 ところで、気になるワインのラインナップは以下のとおりです。白ワインが、イタリア、トスカーナののBianco di Toscana Geografico 2008、二本目はドイツ、モーゼル地方のAnsgar Clussenrath Reisling 2007、Reislingはドイツ白ワインの最も代表的なブドウだそうです。そして最後がフランス、南ブルゴーニュ地方のMacon Vergisson Michel Rey 2007、ブドウはお馴染みのChardonnayで、ドライな味わいでした。

 赤ワインは、スペイン、アリカンテのAl Muvedre Telmo Rodriguez 2007、イチゴなどベリー系の香りが特徴的。二本目はイタリア、トスカーナのChianti Geografico 2007、トマト料理との相性抜群のワインですね。そして最後はフランス、ブルゴーニュのBourgogne Pinot Noir Meo Camuzet 2006、Pinot Noirもこの地方には代表的なブドウですが、このブルゴーニュのワインは繊細な味で特に女性に好まれ、逆にボルドーのワインは男性に好まれると言われているそうです。

            (ただ今テイスティング中)


  ちなみに、先日おじゃましたバートさん主催のワインテイスティング同様、それぞれのワインにぴったりのチーズやサラミが用意されていて、それがまた美味しい!!今回のおつまみはアムステルダムのCaulilsというお店で購入されたそうなので、興味のある方はぜひ!私も行ってみようと思っています。住所はHaarlemmerstraat 115 1013 EM Amsterdam です。

    (途中、ピアニストのイニカさんが演奏を披露して下さいました。)   

 さて、今回のワインテイスティング、私もいろいろ学ばせていただきました。主に準備段階で(笑)ワインテイスティング潜入捜査や今回のイベントのためのハンドアウト作りでおそらく一皮剥けたであろう私ですが、そのワインについての学習において一番驚いたのは、なんといってもアロマ(香り)の形容について!!素人の私としては、「甘い香り」とか「フルーティーな香り」なんかの形容で精一杯、というか十分じゃん?と言いたくなってしまうんですが、甘いんです!!もっと深いんですワインの世界は!!玄人の皆さんは、一杯のワインをひと嗅ぎすれば、そこから「アプリコットの香り」とか「雨上がりの石畳の香り」とか「木屑の香り」とか「猫のちょめちょめ(自主規制)の香り」とかを嗅ぎ取ってしまうんです!しかし、なぜにアプリコット?スモモでもプルーンでもなく、なぜアプリコット?!なぜにピンポイント?!、さらに、石畳とか木屑とか飲む気失せるし、ケンカ売ってるのかい? そして、砂場で遭遇する猫の××に至っては、そもそもその匂い嗅いだことあるのかい?!と聞きたくなってしまいますよね…。ある意味マナー違反なのでは…と考えてしまうほどの奇抜な形容ですが、ここまでしなければワインの奥深い香りを言葉で説明することは出来ないのです!…たぶん。ですから、「それってあなたの妄想だよ」とか「なんとでも言えるじゃん」とか「つまり、あなたの匙加減ね」とか突っ込んではだめなんです。この素晴らしい想像力こそが、ワインのスペシャリストになるために最も重要な能力なのです!…たぶん。
 
 そんなわけで、着実にワインマスターへの第一歩を踏み出した私です。次回は、お馴染みのワイン屋さんでの実施を考えておりますので、それまでにワインの形容のレパートリーを増やして、次のテイスティングに備えたいと思います。ちなみに今回は「シーチキンの香り」という独自の形容を生み出したんですが、これって日本人にしか通じませんよね。このグローバル社会ではちょっと受け入れられませんね。一方で、オランダ人のゲストの方は、同じワインについて「屋根裏の香り」と言っていました。さすがバイリンガル!さすが国際人!「屋根裏の香り」は万国共通ですもんね!……たぶん。 (悠香)


                (みなさんちょっとお疲れ 笑)

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