Saturday, July 25, 2009

アートフェア in デン・ボッシュ

 こんにちは。皆さまお元気ですか? 私は昨日、上司である打谷に同行して人生初のアート・フェア見学に行ってまいりました。今回足を運んだアート・フェアは、デンボッシュという都市で1967年から開催されている歴史あるイベントで、オランダでもかなり有名なものだそうです。4月19日から一週間の開催で、昨日は最終日でした。 http://www.afsh.nl/
 
 オランダ、ベルギーのアンティーク、絵画等のギャラリー、宝石店が集まって、各々自分たちのブースをもって商品の展示・販売を行なっていました。この手のアート・フェアとしては、他に、年に一回3月にオランダのマーストリヒトで開催されるTEFAFというアート・フェアは、世界的に有名で、ヨーロッパ各国は当然のこと米国、中国からも出店し、世界各国の投資家、ディラー、大富豪、美術愛好家が集まる、最大規模の超豪華イベントです。美術館が販売店に。値段も億円単位だったり。そんな大規模な高級イベントがオランダで催されているなんて驚きですよね。http://www.tefaf.com/私たちは先月、TEFAFの方に宝石店Chopardさんから招待を受けていたので、お伺いしようと計画していたのですが、結局日程が合わず、機会を逃してしまったので、今回のイベントには寿司イブニングの翌日だったにもかかわらず、わが身を奮い立たせて行ってまいりました。   
 
 会場はいわゆる「幕張メッセ的な」だだっ広いイベント用の建物で、周りは工業団地しか見当たらない辺鄙なところでした。しかし、一歩会場の中に足を踏み入れると、高級なアートを取り扱うイベントというだけあって、赤絨毯と灰色を基調としたラグジュアリーな雰囲気の内装が出迎えてくれました。 
 8つに分けられた展示エリアに約80店舗が軒を連ね、自慢のコレクションの数々を披露していました。もちろん、私には商品を購入する気も財力も皆無でしたが、それでも、見ているだけで十分に楽しめました。普段なかなかお目にかかれない上質(らしい)アートを一度にこれほどたくさん見られるなんてなかなか無いことですし、美しいものは見ているだけで幸せな気分になりますからね。ウィンドウ・ショッピングでも十分楽しめる私としては、本当に楽しいひとときでした。おそらく、私の審美眼も多少は磨かれたことでしょう…。  

 展示品には、オランダの有名な画家キース・ファンドンガンの絵画から大きな伊万里の飾り絵皿、マニアが喜びそうな小型大砲に、日本の浮世絵、春画、手の込んだ精巧な柱時計、古代ローマの遺跡から出土した石碑、公園に置くしか展示しようがないほど大きな孔雀の銅像に、理解不能な現代アートのコラージュまで、本当に様々なものがありました。そしてその中でも、私が一番喰いついたのは、なんといってもジュエリーです!やっぱりジュエリー。結局ジュエリー。コレばっかりは仕方ないですよね。なにしろ一番わかりやすいですから!!価値も、そして美しさも。他のアートも大変興味深かったのですが、やっぱり一番心の底からほしくなったのは、結局カルティエやティファニーのジュエリーでした…。もっと歴史ある貴重な芸術作品たちがたくさんあったのに……なんとも俗っぽい自分が少し情けなくもありましたが、やっぱり宝石は美しいですよね。実際に町でお店に入って見るのは店員さんの視線もありますし、勇気が要りますが、こういったオープンな雰囲気の会場では堂々とゆっくり拝見できるのでとても楽しめましたよ。   

 そんな中、私たちが一番長い時間を過ごしたブースはピーター・パポット(Peter Pappot)というギャラリーのブースで、このお店が、今回私たちにこのイベントの招待券を下さったお店です。このギャラリーは、打谷が大好きな画家さんの絵を多く扱っているお店なのですが、オランダの19世紀、20世紀の巨匠の作品を扱っており、アムステルダムのアート愛好家たちにも一目置かれているギャラリーだそうです。アムステルダムの中心、国立美術館の近く、アンティークショップやギャラリーが多く集まっている有名なエリアのNiuwespiegelstraatにありますので興味のある方はぜひ。  
今回のアート・フェア初訪問は私にとってとても刺激的な体験でした。今後、また大きな芸術・文化のイベントがある際には、私どもも皆さんに情報を提供して行きたいと思いますので、ぜひ参考になさってください。 (悠香)

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